今回は、世界で愛されるトラディショナルな洋酒をテーマに、特にアイラモルトウイスキーの魅力をご紹介します。スモーキーで個性的な味わいを求める方にぴったりの選りすぐりの5本をお届けします。
ボウモア 15年
ボウモア 15年は、アイラ島の北東部に位置するボウモア蒸留所で造られるシングルモルトウイスキーです。熟成にはシェリー樽が使用されており、熟成期間の長さから生まれる奥深い味わいが特徴です。
香りは、熟した果実のアロマに、ほんのりとしたスモーキーさが加わり、複雑なハーモニーを奏でます。口に含むと、シェリー由来の甘く濃厚な味わいが広がり、後味にはピートのスモーキーさが心地よく残ります。なめらかでバランスの取れた味わいは、アイラモルトの入門としてもおすすめです。
キルホーマン マキヤーベイ
キルホーマン マキヤーベイは、アイラ島で最も新しい蒸留所の一つ、キルホーマン蒸留所で造られるシングルモルトウイスキーです。ヘビーピートの大麦麦芽を使用し、力強いピート香が特徴です。
香りは、力強いピート香に、柑橘系の爽やかなアロマが加わり、複雑な香りの層を作り出します。口に含むと、力強いピートの風味と、甘くフルーティーな味わいが一体となり、長く続く余韻が印象的です。アイラモルトらしい力強さを味わいたい方におすすめです。
ラフロイグ 10年
ラフロイグ 10年は、アイラモルトを代表する銘柄の一つです。強烈なアイオダインのようなヨード香と、力強いピートスモークが特徴です。
香りは、ヨードや薬品を思わせるような独特の香りに、海藻や燻製のような香りが混ざり合います。口に含むと、力強いピートの風味と、スモーキーな味わいが広がり、長い余韻が続きます。アイラモルトらしい個性的な味わいを体験したい方におすすめです。
カリラ 12年 700ml 43%
カリラ 12年は、スコットランドのアイラ島を代表するシングルモルトウイスキーです。「カリラ」とはゲール語で「アイラ海峡」を意味し、その名の通り、アイラ島とジュラ島を隔てる海峡に面した蒸留所で造られています。
このウイスキーの特徴は、何といっても軽やかでフルーティーな味わいと繊細なスモーキーさの絶妙なバランスにあります。淡い麦わら色をした液体からは、柑橘系の爽やかな香りや、ほんのりと漂うピート香が感じられます。口に含むと、甘くフルーティーな味わいが広がり、その後からスモーキーな余韻が長く続きます。
カリラ 12年は、アイラモルト特有のスモーキーさを敬遠する方にもおすすめです。初心者から上級者まで幅広い層に愛される、まさにアイラモルトの入門編と言えるでしょう。
アードベッグ 10年
アードベッグ 10年は、アイラ島の個性派シングルモルトとして世界中で愛されるウイスキーです。
その特徴は、なんといっても強烈なピート香とスモーキーフレーバー。まるで焚き火のそばにいるかのような、力強い香りは一度味わったら忘れられません。味わいは、ピートの奥に隠された甘み、ヨードや薬品を思わせるような独特の風味、そして力強い余韻が特徴です。
アードベッグ 10年は、アイラモルトの中でも特に個性が際立つウイスキーですが、その奥深さは一度味わうと虜になる魅力があります。初心者の方には少し刺激が強いかもしれませんが、スモーキーなウイスキーに挑戦してみたいという方にはぴったりの1本です。
個性豊かな蒸留所が数多く存在し、それぞれが特徴的な味わいのウイスキーを造り出しています。ピートの種類や熟成樽の種類によって、同じアイラモルトでも全く異なる風味を楽しめるのも魅力の一つです。
スモーキーな味わいが苦手な方でも、加水したり、食事と合わせることで、より飲みやすく楽しむことができます。ぜひ、この記事を参考に、あなたのお気に入りのアイラモルトを見つけてみてください。