【氷】カクテルをひきたてる!氷の選び方と製氷テクニック

カクテルレシピ

カクテルを楽しむ上で、氷は欠かせない重要な要素です。適切な氷を選び、正しく使用することで、カクテルの味わいを大きく向上させることができます。本記事では、カクテルに最適な氷の選び方と、家庭でも実践できる製氷テクニックをご紹介します。

氷の重要性

カクテルにおいて氷は単なる冷却材ではありません。適切な氷を使用することで、以下のような効果が得られます:

  1. カクテルを適温に保つ
  2. 味の薄まりを防ぐ
  3. 見た目の美しさを演出する

良質な氷を使用することで、カクテル本来の味わいを最後まで楽しむことができます。

カクテルに適した氷の種類

カクテルの種類や飲み方によって、最適な氷の形状が異なります。主な氷の種類と用途を見ていきましょう。

ランプ・オブ・アイス(大きな氷)

  • 形状:握りこぶし大の大きな氷
  • 用途:オン・ザ・ロック、オールドファッショングラスのカクテル
  • 特徴:溶けにくく、カクテルの味を長時間保つ

クラックド・アイス

  • 形状:直径3~4cm程度の氷
  • 用途:シェーク、ステア、ビルドで作るカクテル
  • 特徴:適度に溶けて、カクテルに水分を加える

キューブ・アイス

  • 形状:一般的な製氷機で作られる3cm程度の立方体の氷
  • 用途:タンブラーやコリンズ・グラスのカクテル
  • 特徴:汎用性が高く、様々なカクテルに使用可能

家庭でもよく目にするタイプのキューブ・アイスですが、ステンレス製の溶けないものも販売されています。
溶けないのでお酒の味が薄まらず、一定の濃さでお酒を楽しみたい方にお勧めです。

クラッシュド・アイス

  • 形状:細かく砕いた氷
  • 用途:トロピカルカクテル、ミストタイプのカクテル
  • 特徴:素早く冷やし、ドリンクに水分を多く加える

氷を砕くというとアイスピックを使うイメージが強いですが、こういった便利グッズを使うことで簡単にクラッシュド・アイスを作ることができます。

高品質な氷の特徴

カクテルに最適な氷には、以下のような特徴があります:

  1. 透明度が高い:不純物が少なく、見た目が美しい
  2. 溶けにくい:カクテルの味を薄めにくい
  3. 純度が高い:溶けても酒の味を変えにくい

これらの特徴を持つ氷を「純氷」と呼びます。純氷を使用することで、カクテルの味わいを最大限に引き出すことができます。

家庭での純氷の作り方

プロが使用するような高品質な氷を家庭で完全に再現するのは難しいですが、以下の方法で純氷に近い氷を作ることができます。

大きな容器で氷を作る方法

  1. 2L以上の大きな容器に水を入れる
  2. 冷凍庫に入れ、2/3程度が凍ったら取り出す
  3. 凍っていない部分(不純物を含む)を捨てる
  4. 凍った部分をアイスピックで好みのサイズに砕く

アイスピックというと目打ちのような一本刃のタイプがメジャーですがが以下のような3本刃のものもあります。
信頼性の高い日本製で、三本刃なので安定した使用感で素早く氷を砕く事ができるアイスピックです。

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ゆっくり凍らせる方法

  1. 容器に水を入れる(作りたい氷の量の1.5倍から2倍)
  2. 容器の上部を開放して冷凍庫に入れる
  3. 水面からのみ凍るようにし、約24時間かけてゆっくり凍らせる
  4. 半分ほど凍ったら取り出し、凍らなかった水と余分な氷を取り除く

純度を上げる工夫

  • ミネラルウォーターを使用する(水道水でも可)
  • 水を一度沸騰させ、冷ましてから使用する
  • 冷凍庫の温度を-10℃程度に設定する(可能な場合)

アイスボールの作り方

丸い氷(アイスボール)は、表面積が小さいため溶けにくく、ウイスキーのオン・ザ・ロックなどに最適です。

  1. 専用の球形製氷器を用意する
  2. 水を入れ、上部のみが凍るように冷凍庫に入れる
  3. 16~24時間程度で、直径6~9cmのアイスボールが完成

こういったグッズを使うときれいなアイスボールが作れますよ。

カクテル用氷の保存方法

作った氷を適切に保存することで、品質を維持できます。

  1. 氷をジップロックなどのフリーザーバッグに入れる
  2. 冷凍庫で保存する
  3. 使用時は袋の外から叩いて氷を分離する

プロの技:カット形ランプ氷の作り方

バーテンダーが使用する美しいカット氷も、以下の手順で作ることができます。

  1. 大きな氷を8等分にカットする
  2. 片刃の包丁で形を整える
  3. ペティナイフでグラスサイズに調整する

まとめ

カクテルに適した氷を選び、正しく使用することで、プロ顔負けの美味しいカクテルを家庭でも楽しむことができます。氷の種類や製法にこだわることで、カクテルの味わいが格段に向上します。

ただし、個人の好みによっては、氷が溶けて薄まったカクテルを好む方もいるでしょう。最終的には、自分や相手が美味しいと感じるカクテルを作ることが最も大切です。

カクテル作りの際は、レシピに加えて氷の選び方や製氷テクニックにも注目してみてください。きっと、新たな発見と楽しみが待っているはずです。